放送前から様々な噂が飛び交っていた晋平太が、満を持していよいよ登場。

 

果たして般若までたどり着くことができるのか・・・。

 

 

※二文字以上の韻は赤字。(同音同義語を除く)

※コンプラ部分には、打ち消し線を引いています。例:Fuck

 

アマチュアクルー

かつてTEAM梅田サイファーとして、Kenny Does、ふぁんくと共に挑戦し、1stステージで惜敗を喫したpekoが雪辱を晴らすためにアマチュアクルーとして再挑戦。

 

今回は前回メンバーからKenny Doesが抜け、代わりにK-razyが参加。

 

今回こそはR-指定vsふぁんくのカードが観たいところです。

 

1st STAGE(3on3) ROUND1

チャレンジャー

peko:

出てきていきなり

俺たちがぶちかましに来た

フリースタイルダンジョン

Bitch,Don’t Kill My Vibe

おい 一度きりのLife

盛り上げられなければ

意味なんかない Right?

 

K-razy:

意味ならないよ 3on3

こいつら3人抜き いや違う 一本釣り

 

ふぁんく:

バトルでいきなりみんな

お客さんに飴ちゃん?

投げちゃうなんて 勝負への意気込みが

甘ぇんじゃん?

 

解説

開始早々“Bitch,Don’t Kill My Vibe”と“一度きりのLife”というながいライムを投下し、関西のスタイルを見せつけるpeko。

 

続くK-razyも“3on3”と“一本釣り”でしっかりライミング。

 

さらにふぁんくは、サイプレス上野が登場時に観客に向かって飴を投げ込んでいたことから、“飴ちゃん” “投げちゃう” “甘ぇじゃん”の3つのライムで、他の2人のバースにはなかった即興性を、しっかり見せつけました。

 

モンスター

T-Pablow:

確かにそうだぜ 一度きりのLife

輝くのは俺で お前ら君じゃない

分かるかな お前らに義理がない

こんなザコ相手したらキリがないだろ

 

DOTAMA:

アマチュアクルーって

R-指定の助演男優賞もそうだけどさ

関西では自虐が流行ってんのかよ

プロじゃないなら引き返せ

絶対ないぜ起死回生

 

解説

T-Pablowがpekoの“一度きりのLife”という言葉を拾って、固い韻を全小節の最後に落とし、即興性を見せます。

 

あえて指摘するなら、4つの内3つが全て“ない”で終わる言葉というのが気になりました。(“キリがない”はそれ自体が熟語のような言葉なのでいいのですが)

 

“義理がない”を“義理堅い”なんかにしていたら、なお良かったのでは?と思いました。

 

チャレンジャー

K-razy:

R-指定の助演男優賞?

お前らに狙う 5連発シュート

 

peko:

いかれてるシュート打ち込んでく

俺は金髪で黒足

 

ふぁんく:

おいらの得意技 親父ギャグ

たまには自虐 お前をしばく

 

K-razy:

お前たち 親父ギャグ 他にある?

こいつらの首狩って次々始末

 

K-razyの“助演男優賞”と“5連発シュート”の韻は素直にすごいと思ったのですが、最後ふぁんくのバースを遮ってまで踏みにいったライムの弱さが気になりました。

 

個人的に、“次々始末”という言葉は“首つり自殺”と踏むために生まれた言葉だと言っても過言ではないと思っています。

 

次々始末と言われたらバトルヘッズなら、否が応でも首つり自殺を連想するでしょう。

 

そんな言葉を、始末でしか踏めていないのにも関わらず、なぜあえて使ったのかが分かりません。

 

そして他の人のバースに割って入るぐらいだから最後まで“親父ギャグ”で踏んでくれるんだろうなと思っていたもんですから、拍子抜けしてしまいました。

 

モンスター

サイプレス上野:

どうも ふぁんく覚えてるかな?

細工臭いブレス

再プレスなしのサイプレス上野だよ

HIDADDYが10年前に言ったラインで

負けちまって お前の顔忘れらんねぇよ

 

DOTAMA:

あとふぁんく君 親父ギャグじゃなくて

君 親父だからただのギャグかる?

お前髪の色合わせてこいよ こっちは青青青

こいつら絶対 アホだろタコ

 

解説

UMB2014でふぁんくと戦った際のふぁんくのバースをサンプリングするサイプレス上野。

 

持ち前のエンターテイメント性で沸かせます。

 

DOTAMAの“君 親父だからただのギャグ 分かる?”のアンサーは、少しズレてるかなぁといった印象。

 

もとはと言えば親父ギャグは親父が言うつまらないギャグのことですから、親父が親父ギャグを言うということ自体に矛盾は生じないはずです。

 

親父ギャグを、「親父が言いそうなギャグ」と定義するのであれば筋が通っているのですが、まぁここら辺は解釈の違いでしょうか。

 

ふぁんくだけが金髪じゃないこと(というより他二人が金髪なこと?)は、紹介VTRのときから気になっていたので、こういった細かいイジリは流石DOTAMAですね。

 

そのあと関連して踏んだ韻もよかったです。

 

チャレンジャー

ふぁんく:

むしろ親父やから親父のギャグの方が

真の親父ギャグでしょ

そういうくだらないディス

困りますでしょ 分かるかな

オナニーラップ 見せられても 全然低能

程度が上がってねぇよ 分かる?

 

peko:

金髪が2人でスーパーサイヤ人

俺らのスキルに疑いなし

 

K-razy:

無駄ならない  お前たち服が青青青

まとめてザコザコザコ

 

解説

DOTAMAの親父ギャグ云々にしっかりアンサーしつつ、しっかりと意味の通った内容で韻を踏むふぁんく。流石です。

 

これにはワイプのR-指定も、思わず「うまい!」と笑顔で称賛。

 

※コンプラ部分は親父ギャグで踏める言葉を前提に推測したものです。

観覧に行った方で覚えてる方がいらっしいましたら、ぜひコメントで教えてください。

 

pekoの髪をいじられた切り返しとして踏んだ韻も素晴らしかったです。

 

K-razyはDOTAMAの“青青青”を拾って韻を踏むのですが、“ザコ ザコ ザコ”と全て同じ単語で踏んでいるのが残念でした。

 

先に踏んだDOTAMAが全部違う単語で踏んでいるため、ハードルが上がっていたというのもあるのですが、そこを選んで拾うならしっかり踏んでほしかったなぁと。

 

モンスター

サイプレス上野:

金髪2人がいたところで

スーパーサイヤ人 T-Pablowには敵わねぇ

分かってんだろ Super Saiyan

大阪アマチュアさいなら

 

T-Pablow:

スキルが足んない だから

お前らは敗退 だから しとけよ大概

俺はHIPHOPが体内流れてるぜ

俺が孫悟空 音に乗れてねぇラップ音読

 

解説

サイプレス上野が、pekoの“スーパーサイヤ人”への返しとして、今年EP『Super Saiyan1 The EP』をリリースしたT-Pablowを引き合いに出します。

 

そして珍しく6文字踏みを披露してからの、T-Pablowへパス。

 

一連の流れがかなり綺麗でした。

 

結果

結果はなんとモンスター側のクリティカル勝利。

 

たしかに全体でみるとモンスター優勢ではあったのですが、クリティカルというほどでもない印象でした。

 

審査員同士で話し合いが出来ない以上、こればかりは仕方のないことですが、もう少し見たかったですね。

 

 

根深い人

以前、単身ダンジョンへ乗り込みR-指定相手に2ndステージで敗退したNONKEYが、KMC、たまちゃんをらを引き連れて再挑戦。

 

たまちゃんといえば、バトルシーンで知らない奴は潜りと言われるほどのフロウ巧者。

 

その活躍に期待が高まります。

 

※うろ覚えですが、本人が10年近く前のバトルで言っていた言葉をサンプリングさせていただきました。

 

結果

なんと1stステージの相手がR-指定&DOTAMAという災厄レベルの不運。

 

結果は多くの人の予想通りのクリティカル負け。

 

さらに、前回挑戦時の雪辱がある当のNONKEYはベンチで観戦という視聴者的にも番組的にも残念な結果に。

 

たまちゃんはラップの内容自体はかなり良かったのですが、持ち前のフロウが発揮できていなかったのが残念でした。

 

KMCは最後のバースこそよかったのですが、残りのバースでは熱さが空回りしていた印象です。

 

ともあれ、最も大きな敗因はモンスター側が強すぎたこと。この一つに尽きるでしょう。

 

晋平太

さぁ、登場前から様々な噂や憶測、ネタバレが飛び交っていた晋平太が、満を持していよいよ単身でチャレンジです。

 

1stステージ挑戦前に、モンスタールームの般若から異例の一言。

 

「俺たちオリジナルメンバーでいくわ。頑張れよ」

 

番組側も今回の挑戦の特別感を演出し、観客及び視聴者の興奮を煽ります。

 

1stステージの相手サイプレス上野は、全身白に身を包み、手には菊の花というなんとも不謹慎な出で立ちで登場。

 

菊の花を受け取った晋平太が、それを床へ落とし、会場は一気にヒートアップ。

 

果たしてどんなバトルになるのでしょうか・・・。

 

 

1st STAGE ROUND1

晋平太

全然真剣さが足りない

全然新鮮さが足りない 今のこのダンジョン

晋平太が足りない

死ぬのかな?これいるのかな? この菊の花

この花束受け取れねぇぞ 今日はMother Fucker

 

先に“晋平太”に続く韻を分かりやすく並べて、観客の期待感を煽り“晋平太”で踏むお約束から入り、しっかりと観客の心をつかむ。

 

そして、バトル前にサイプレス上野から受け取った菊の花をステージの外へ蹴り飛ばします。

 

©フリースタイルダンジョン/tv asahi

 

ただ蹴り飛ばすだけじゃなく、しっかりと韻を踏んで伏線を張った上でのパフォーマンスに、思わず審査員のERONEはスタンディングオベーションをし、涙してしまいます。

 

流石元祖バトル王者、ライミングやバイブス、さらにはステージングまでも完璧と言わざるを得ません。

 

サイプレス上野

勝つために生まれてきた?

勝つために負け続けてきた?

全員一緒だろ

終わりにしようぜ お涙頂戴

菊の 貰う礼儀も出来てねぇのかな

守るもんとか何もねぇとか

家族 仲間はどこいった?

 

晋平太と言えばこの言葉という、UMB2010のR-指定との伝説のバトルの「今日勝つために~」というラインへ、「みんな一緒だ」とごもっともなアンサーをするサイプレス上野。

 

無論、努力家晋平太が言うからこそ価値のある言葉ではあるのですが、MCはみんな多かれ少なかれ、負けを経験して成長しているというアンサーは的を射ていることは間違いないでしょう。

 

“終わりにしようぜ お涙頂戴”というラインからは、晋平太と9sariにある確執に終止符を打とうと言っているようにとれます。

 

さらに、紹介VTRの「守るモノもない」という言葉に対し、「家族や仲間は守らないのか?」と、これまた的確なアンサー。

 

おそらく晋平太が言った「守るモノ」というのは、自身のプライドやそれに似た感情についてを指す言葉だと思うのですが、そこまで深く考えなければ、「確かに」と思わせるいいアンサーだと思います。

 

晋平太

あれ葬式の花だぜ?

常識の中で考えて分かんじゃね?

俺は毎日 今日勝つために生まれてきた

死ぬほど憎まれてきた

HIPHOP好きだけど 疲れてきた

だけどれてねぇんだ

俺のマイクとこのスタミナ

 

「菊の花を貰う礼儀もないのか」というサイプレス上野に対し、「あれは葬式の花だ」とアンサー。

 

さらに葬式という単語に+αして7文字踏み。

 

自身に対する周囲の目も理解していると吐露し、それでもまだマイクを握り続けるとシャウト。熱すぎますね。

 

サイプレス上野

このマイクとスタミナ?

けど言ったよな 疲れた

3秒後には変わるから抜いてやる この三枚舌

言いたいことばっか言って

大会ないけどテレビに出てる

UMB出たくせに 出ないの?KING OF KINGS

このMother Fucker

 

「スタミナあるとか言うクセに疲れたって言ってる」と、矛盾を指摘し「発言が二転三転する三枚舌だ」と痛烈なディス。

 

これは9sariとの確執の発端になった、「Libraの社員じゃない」という晋平太の嘘を間接的に引き合いに出しています。

 

そして、「9sariが主催する『KING OF KINGS』にはビビッて出れないんだろ」とこれまた痛烈なディスで会場を沸かせます。

 

晋平太

俺だってKOKぐらい出てやるぜ KOして

UMB?え?どうして?

出ないの例えるなら形容詞で言うと成長しねぇ

この白スーツ 白装束のがお似合いだけど

疲れないのお前?

疲れてもここまで這い上がったスタミナだって言ってんだよ

 

『KING OF KINGS』の略称、KOKで韻を踏むのですが、韻を踏むことに固執しすぎたのか、少し内容が疎かに。

 

形容詞は例えを指すものではないですし、何も例えていないですし、出ない理由も結局は言わずじまい。

 

サイプレス上野の白スーツをイジリ、「同じ白でも白装束の方が似合う」というラインは良かったです。

※白装束は切腹等の凶事の際に身にまとう衣装。

 

また、最後のスタミナに関するアンサーは、サイプレス上野の誤解を指摘しただけではありますが、的確でした。

 

サイプレス上野

疲れを癒すためにも お前を今日絶対ぶち殺す

白装束これがエンターテインメント

着てきてくれよ あの水戸黄門

マジで笑しか起こらねぇ

二枚舌三枚舌のこのやつで

降板結果も全然分からねぇ

あのあと電話で俺に泣いたね

 

UMB2016FINALで司会を務めた晋平太が水戸黄門のコスプレをしていたことをディス。

 

そして、最後には晋平太の降板の真の理由を仄めかす裏話を暴露しました。

 

 

結果

結果は晋平太のクリティカル勝利で終わりました。

 

晋平太の圧倒的なスキルと熱量。そして晋平太降板の背景等様々な要因が重なり生まれたベストバウトだったように思えます。

 

審査員のLiLyも解説途中に感極まって思わず言葉を詰まらせるほどで、本当に素晴らしいバトルでした。

 

サイプレス上野も全く引けを取らない、良い闘いぶりでしたが、1バース目の晋平太のステージングを含めたラップで、ほとんど勝敗は決していたように思えました。

 

サイプレス上野はもちろん負ける気で戦っていたわけではないのですが、MCきってのエンターテイナーですから、自身が勝つことを本望とも思っていなかったはずです。

 

それ故にベストバウトを生むために、わざと小道具まで用意したのではないでしょうか。

 

そう考えて再度見直すとまた違った観方ができて面白かったです。

 

来週以降も今回のようなベストバウトが連続することが予想できますが、今回から始まった一連のバトルを晋平太と9sariの確執を知らずに観たのでは、面白さが半減どころか4分の1ぐらいになってしまうかと思われます。

 

それは非常にもったいないですから、もしまだ知らないという方がいらっしゃいましたら、ぜひ調べてみてください。

 

次週は9sariの代表である、漢a.k.a.GAMIとのバトルも放送されますから、要Checkです。