前回、サイプレス上野との激戦に見事勝利し、2ndステージへと駒を進めた晋平太。

 

今回は因縁の相手、漢a.k.a.GAMIとのバトル。

 

フリースタイルダンジョン史上、いやMCバトル史上で最も熱い戦いとなった今回のバトル。

 

果たしてどちらが勝利したのでしょうか・・・。

 

 

※2文字以上の韻は赤字。今回から完全に踏めていなくても、音で踏めているものは全て赤字にしています。

※コンプラ部分には、打ち消し線を引いています。例:Fuck

※漢a.k.a.GAMIと晋平太の因縁について軽く解説するので、他部分の解説はいつもより少なめです。

 

2nd STAGE(1on1) ROUND1

晋平太

とうとう来たなこの時が

ずっと言いたかった

代々木公園じゃ約束破った

役不足のラッパー 役立たずだった

だがな俺がなんかしたか

あれ?もしかして俺いじめられてる?

貼られてる惨めなレッテル

ならこの場で剥がし 叩き返す

 

UMB2005の漢の名パンチライン「とうとう来たなこの時が」をサンプリングし、開幕。

 

これは仮に漢が先行だったら、漢が言ってたでしょう。2人の声が重なりました。

 

漢a.k.a.GAMI

弱い物いじめだったら惨め

違ぇよ勘違いすんなよ

けじめ付けに来ただろ ケリつけに

はい嘘つき発見した この馬鹿たれ

甘ったれんじゃねぇ

さっきのアマチュアチームよりも

お前はよっぽどアマチュアのちゃんで終わるぜ

とうとう来た」よりもお前は一生逃走劇だ

 

細かな脚韻と頭韻を組み合わせた漢の得意スタイルがばっちり出ていますね。

 

晋平太

俺がどこが嘘ついてんだよ

言ってくれよ約束の件か?

司会も降りた 審査員も降りた

アンタのシナリオ通りな

関係ねぇんだよ 社長とアンタでタイマン張れ

簡単じゃねぇ ふざけんじゃねぇ

お前がジャイアンだが俺はのび太じゃねぇ

 

このバースの晋平太の主張を簡単にまとめると、以下の通りです。

 

  • 漢が争っているのは、俺じゃなくLibraだろ
  • 俺にごちゃごちゃ言うんじゃなく、Libraの社長とやり合え

 

ここでいう漢とLibraの争いというのは、こちらの動画を観ていただければ詳しく分かるかと思います。

 

 

LibraはUMBを主催しているレーベルで、UMBの司会は晋平太が務めています。

 

その晋平太と漢はフリースタイルダンジョンで、立場こそ違えど共演状態にありました。

 

そこで漢が懸念していたのが、「晋平太はUMBの司会もやってるぐらいだから、Libraの社員じゃないのか?」ということ。

 

漢としては、憎むべきLibraの社員なんぞと同じ番組に出るなんていうことは御免でしょうから、この懸念は至極当然のことです。

 

漢が晋平太にそのことを尋ねると晋平太は、「社員じゃない」と断言しました。

 

しかし、後に晋平太がLibraの社員であることが発覚します。

 

これが今回のバトルで頻出している“嘘”という言葉に含まれた事実その1です。

 

はい。そうです。その1というぐらいですから、その2もあります。(後述)

 

 

ここで、今回のバトルの晋平太の主張に話を戻します。

 

  • 漢が争っているのは、俺じゃなくLibraだろ
  • 俺にごちゃごちゃ言うんじゃなく、Libraの社長とやり合え

 

筋が通っているとはなかなか言い難いように思います。

 

たしかにそもそもLibraと9sariの騒動がなければ、漢と晋平太の因縁も無かったはずです。

 

しかし、やはり晋平太が嘘を吐く人間であるという事実に変わりはなく、あくまでLibraと9sariの騒動は、その人間性が明るみになるきっかけに過ぎなかったのではないでしょうか。

 

もちろん、ヘッズが把握できる情報だけで全てを語るのはナンセンスですが。

 

漢a.k.a.GAMI

マジふざけんなよ 約束したよな?

道連れにしたくねぇから邪魔すんな

終わってからでも 十分お前はそこにつけたはずなのにUMB

俺との指切り 勝手に破ってお前

びっくりするよ こんな現場で大嘘つきの平太

シングルマッチシンプルな話

お前は死んじまうbitch

 

「道連れにしたくねぇから邪魔すんな」

 

これは晋平太のことをLibraの道連れにしたくないから、Libraと関わるなということでしょう。

 

Libraとの係争が始まる前に、こういった旨の話を晋平太にしていたことが推測できます。

 

「終わってからでも 十分お前はそこにつけたはずなのに」

 

これは、Libraとの係争が終わってからでも、晋平太はUMBの司会になるだけのプロップスがあったということでしょう。

 

この話からも分かる通り、漢は以前は晋平太をしっかりリスペクトしていました。

 

事実、漢はKOKの運営を手伝ってほしいと、晋平太に打診していました。

 

そのリスペクトを晋平太に裏切られた形になったのです。

 

晋平太

大嘘かどうかこの場所で証明しようか

アンタがUMBを作った 俺はそれを救った

首を括るより 腹括った

俺がマリオどけよクッパ

「文句がある」そんな話じゃねぇ

シャツの汚れ落として二人で手を握れ

結ばしてやるよ薩長同盟

 

晋平太の言い分は、「UMBという歴史ある大会をどうしても残したかった。だからLibraの下につくしかなかった」といった感じでしょうか。

 

晋平太のUMBにかける思いは、自身が二連覇を成し遂げたこともあり、他のMCとは比べ物にならないほどのものなのでしょう。

 

いくら漢がUMBの代わりとなるKOKを発足するとはいえ、晋平太としてはUMBじゃなければダメだったということでしょうか。

 

本当にそういう思いで、Libraに所属することを選んだのだとしたら、素晴らしいことですね。

 

しかし、だったらなおさら嘘をつくべきではなかったのでは?と思ってしまいます。

 

嘘を吐いたということは、何かしら後ろめたさを感じていたということ。

 

嘘を吐かずに、「俺はUMBじゃなきゃダメなんです」と胸を張って真っすぐ主張していたら、結果は違っていたでしょう。

 

晋平太の真意は、本人にしか分からないですから、もちろん単に給料等の待遇がLibraの方が良かったというだけの可能性もありますが。

 

漢a.k.a.GAMI

おい 嘘ついたよ さっきのVTRでもよ

堂々とした面で 俺は降板した理由

お前クビになったんじゃねぇよ

俺と般若に嘘ついて首切られたんだよ

今日は俺をクリティカルにするつもりじゃねぇ

お前なんかみんな簡単に振る韻じゃねぇ

俺が今日は一発で決めるクリティカル

 

「嘘を吐いてない」という晋平太に対し、紹介VTRでも降板理由で嘘を吐いてただろと指摘。

 

「チャレンジャーとして挑戦したい」という降板理由は建前でしかありませんからね。

 

ただ、これはテレビの演者としては仕方のない嘘です。

 

「共演者と揉めたので番組降ります!!!!」なんて言われたら、後味が悪すぎますからね。

 

 

「俺と般若に嘘吐いて首切られたんだよ」

 

これが“嘘”に含まれている事実その2に繋がります。

 

なんで般若が出てきたの?と思う方もいらっしゃるかもしれないので解説させていただきます。

 

 

「CHECK YOUR MIC」といえば晋平太の代表曲として有名ですが、こちらの動画はそのリミックス。

 

晋平太はこの曲への参加オファーを般若にする際に、「UMB優勝者のマイクリレーを作る」という内容でオファーしました。

 

しかし、実際にはUMB優勝者ではないニガリが参加しており、これが般若の怒りを買うことになりました。

 

もちろん、この話も晋平太の意見は未だ語られていないため、その真実は分かりませんが、沈黙は承認のサインなんていう考え方もあります。

 

結果

結果は3対2で漢a.k.a.GAMIの勝利。

 

今までの漢a.k.a.GAMIで最も強かったといっても過言ではないでしょう。

 

言う事がある相手には滅法強いですね。

 

 

2nd STAGE(1on1) ROUND2

晋平太

嘘ついたってしか言ってねぇじゃねぇか

下向いてクソ踏んだって

俺は土踏まずつきながら

スキルアップしてる真っ向勝負

これは最初で最後の大勝負

小手先 そんな誤魔化ししないぜ

俺だって目見ながら

子供騙し そんなはずがねぇ

ここぞとばかり

心と魂込めて会話しに来てるぜ

 

凄まじいライミングスキルで踏みに踏みまくっていますが、だからと言って内容がごちゃごちゃかと言うとそうでもなく、流石王者といったところでしょうか。

 

漢a.k.a.GAMI

心と魂で会話してたらそういう殺し合いは出来ないはず

嘘嘘嘘嘘って お前嘘しかつかねぇからそれしか言う事ねぇだけ

代々木の予習復習してきたけど

お前は俺に復讐するために悪魔に魂売ったんだろ

昨日 昨晩何考えてた?

ざけんじゃねぇ

さっさと買えよ俺の日めくりカレンダー

 

晋平太

昨晩 お前が日めくりカレンダー

逃げずに向いてる俺はチャレンジャー

拙者が運転者 フリースタイルディスってんじゃねぇ

今日は挑戦者 当然だ この結果

俺が嘘しかついてねぇって

その嘘 具体的にリアルにアンタのやり方で

ストリートみたいに言ってみろよ

人のリアルなんか10通りあるよ

 

追記(6/25):リクエストがございましたので、“拙者が運転者”関連の因縁についても解説させていただきます。

 

ことの発端は2012年にダースレイダー主催のもと開催された、16万争奪MCバトルでの晋平太vs鎮座DOPENESSのカード。

 

鎮座DOPENESSの、

俺は常に挑戦者
晋平太轢き殺してやる戦車

こちらのラインに対して、晋平太が次のようにアンサー。

その戦車 拙者が運転者

 

この晋平太のアンサーに反応したのが漢a.k.a.GAMI。

 

 

この漢a.k.a.GAMIの主張は結果的には誤りで、実際には運転者という言葉は存在する。

 

後日謝罪会見と称して次の動画を上げた。

 

 

漢a.k.a.GAMI

ストリートだったらとっくにボンッ

一発でワンパンでKOしてるに決まってんだろうが

テレビだからしょうがないでしょ

あー畜生めんどくせぇこのアーティスト

気取りじゃつまらねぇぜ お前は

はい摘まんで捨てる

俺は吐いて捨てるほどある こんな韻だ

バトルライムか?アイドル気取りか?

ふざけんな多勢に無勢じゃねぇ ダセェしウゼェだけ

 

“ストリートだったらとっくにボンッ

一発でワンパンでKOしてるに決まってんだろうが”

 

これは漢にしか出せないパンチラインですね。

 

“あー畜生”と“アーティスト”、さらに“多勢に無勢”と“ダセェしウゼェ”と、珍しく長めの韻を披露。

 

ここまでは当サイトでも、これは漢のストレート勝ちかなぁと思っていました。

 

晋平太

それスッって避けて お前の懐に入って

心の奥底までライムしてやるよ

それがストリートのスタイル

それが嫌だから俺はHIPHOPで愛を伝える

This is my style

意味分かりますか?

9sari Libra 知ったこっちゃねぇ

嘘ついた?

俺を鎖で縛んな それと天秤で測んな

 

最後のライン、

 

「俺を鎖で縛んな それと天秤で測んな」

 

ですが、Libraはラテン語で天秤を意味します。

 

つまり、

 

俺を鎖(9sari)で縛んな それと天秤(Libra)で測んな

 

という、巧妙なダブルミーニングを含んだパンチラインだったのです。

 

これを聴いて勝敗が分からなくなりました。

 

漢a.k.a.GAMI

天秤で測ってねぇ 9sariLibra

くさい芝居ばかりするお前はバイバイ

さようならって言いたいけど さぁどうなるか

お前最近じゃ葉っぱも吸うらしいな

「いやいや吸わねぇ」とかここでもまた嘘つく

俺にはちゃんとスパイがいる

酸っぱい思い出ばっかりじゃねぇぜ

澄ました顔しても無駄だ

今度スタジオに入れるのはいつになるか

 

最後に、晋平太が葉っぱ(マリファナ)を吸っているという爆弾を投下する漢。

 

さらに、得意の頭韻と子音踏みを披露。

 

結果

結果は3対2で晋平太の勝利。

 

かなり拮抗したバトルで、どちらが勝ってもおかしくなかったように思います。

 

 

2nd STAGE(1on1) ROUND3

漢a.k.a.GAMI

ねぇみんなブーイングしないで

ちゃんとチューニング合わせた頭でとる

タイミングじゃねぇ お前はヒモなし首なし

いつでも俺はスカイダイビングみたいに飛び込む

いつも劣化してるって言われてたけどな

てめぇとは違ぇとこは一つだけ

嘘もないリアルなMC

お前は今日はここにきても

残念な嘘ばかりで悲しい

 

晋平太

嘘ばっかりじゃねぇか

劣化してる 結果が出してる

俺はその戦車レッカーしてる

俺はNEXT目指してる

俺が劣化してる?

あんた見下してる?

そんなはずがねぇじゃねぇか

フリースタイルのレベル上げるためにやってる

そのハードルちゃんと上げてKOK作った

それは素晴らしいと思うよ

だけどマイクは憂さ晴らしの道具ではねぇよ

 

漢a.k.a.GAMI

KOKそれもお前がいなかったら出来なかった大会

ありがとな晋平太

ちゃんと日本一決めれるようになったよ

日本一のbitchってことも お前が分かったんだろ

だったら俺は簡単に言うぜ

お前はブームに乗っかってそんなヤバイ韻でも踏めねぇ

OK ブームに乗るより俺は文化に残す

そのためにこういう番組にも出てる

 

このバースからちょっと涙腺が緩みました。

 

いつまでも本音で話さずのらりくらりの晋平太に、漢が先に手を差し伸べます。

 

晋平太

ブームにしたのはみんなだろ

それを文化にすんのもみんなだろ

知ってんだろ俺の生き方を

俺だってあんな言われ方して

司会続けるの嫌だよ

辛かったぜ恨みたかったぜ

でもな本心で言う 漢くんのこと好きだぜ

俺は嘘はついてねぇクソくらえ

俺の事が嫌いでもそれは不足はねぇ

 

漢が「ありがとう」と言ったことがきっかけになったのか、司会を続けるのが辛かったと本音を吐露。

 

個人的には是非このときの漢の笑顔に注目してほしいです。

 

「やっと本音で話したな」と言わんばかりに、優しい顔をしているんです。

 

さらに、「漢くんのこと好きだぜ」と繋げる晋平太。

 

この一言が次の漢のバースの絶妙な間に繋がったように思います。

 

漢a.k.a.GAMI

3年目だぜ?

残念なだけ

懺悔はもういらねぇ

さっさと俺と手を繋げ

てめぇはザコの手下になってよ

誰かに使われることばっか

使われるんじゃねぇよ

一緒に手を繋ごうって言ってんだよ

だけどルールをちゃんと守れよ このクソが

 

漢の第一声までの絶妙な間に鳥肌が立ちました。

 

これは狙って取った間ではなく、単純に晋平太の言葉に感極まって生まれた間だったように思いました。

 

そして、「(因縁が始まってから)3年目だぜ?」の一言。

 

正直今までバトルで泣きそうになったことなんて、ただの一度もなかったのですが、これはかなり食らいました。

 

さらに、「さっさと俺と手を繋げ」というライン。

 

この言葉に呼応して晋平太が手を差し出し、漢もそれに応じてがっちりと握手。

 


©フリースタイルダンジョン/tv asahi

 

こんな歴史的な場面を地上波で見れたことに感謝です。

 

晋平太

俺はLibraの操り人形

はまりかけたぜ怪しい宗教

だけどけしかけた 手下じゃねぇ

拙者で決めたんだ

あんたの作ったUMB それをもっと有名に

KOKとデカくして日本一の大会に

それできるなら俺はこの命もいらないぐらいに

 

 

――バトル終了後

漢「ぐらいになんだよ」

 

晋「ぐらいに・・・フリースタイルしたいっす」

 

漢「フリースタイルしたいじゃねぇよ」

漢「言ってること滅茶苦茶。みんなの輪に入りてぇのにはみ出てんじゃねぇ。はみ出ねぇように俺はしてんだよ。別に恩着せがましく言うわけじゃねぇよ。楽しい音楽作りたいだけ」

 

 

漢「今日は二人きりじゃねぇ。みんなが証人。な?みんなといるためのルール、守ろうな」

晋「ありがとうございました」

漢「はーい。PEACE」

 

「色々言われながら司会を続けるのが辛かった」、「漢くんのことが好きだ」という本音は吐露したものの、結局のところの本音が聴けなかったためか、漢がバトル終了後に晋平太のバースの続きを尋ねる場面がありました。

 

いきなり尋ねられたこともあってか、晋平太の言葉は少しズレているように感じました。

 

漢が聞きたかったのはもっと具体的なことだったはずです。

 

それでも、やはり和解を望んでいる漢は再度自ら手を差し伸べて誘導。

 

晋平太は最後まで漢の優しさと男らしさに助けられているようにみえました。

 

 

結果

結果は4対1で晋平太の勝利に終わりました。

 

あまり、番組の意向に反した意見はしないように心がけているのですが、今回ばかりは言わせてください。個人的には漢の勝ちだったと思っています。

 

終始、和解を望んでいる漢が晋平太に本音を話させるように誘導している構図が続いていましたが、晋平太はそれに応じずのらりくらり。

 

一見熱いことを言っているようでしたが、話の本筋を避けて別のベクトルで良いことを言っているだけに感じました。

 

バトルの性質上、自分の非を認めるのは難しいので仕方ないと言えば仕方ないのですが、やはりまだ自己保身の姿勢が透けて見える感じがします。

 

それでもなお和解しようと手を差し伸べる漢に、本当に“漢”という名の通りの漢(おとこ)らしさを感じました。

 

自分を裏切った相手に、「もう本当のところは言わなくてもいいから、これから仲良くしような」なんて普通言えません。感服です。

 

 

さて、次回はブチギレしたT-Pablowとの戦いになるわけですが、その理由等は未だ明かされていません。

 

一体どんな試合内容になるのか・・・。

 

どこまで放送されるのか・・・。

 

フリースタイルダンジョン、まだまだ目が離せませんね。