前回、2nd STAGEで立ちはだかった因縁の相手、漢a.k.a.GAMIと感動的な激闘を繰り広げ辛勝した晋平太。

 

今回は、撮影終了直後からネタバレの飛び交っていたT-Pablowが相手です。

 

フリースタイルダンジョン史上初となるボディタッチ騒動。

 

果たしてどちらが勝利したのでしょうか・・・。

 

 

※2文字以上の韻は赤字。今回から完全に踏めていなくても、音で踏めているものは全て赤字にしています。例:“一網打尽”と“いつも同じ”

※文字に起こしてから目視で韻の確認をしていますので、見落としがあるかもしれません。コメントで教えていただければ随時対応いたします。

※コンプラ部分には、打ち消し線を引いています。例:Fuck

 

3rd STAGE(1on1) ROUND1

T-Pablow

HIPHOPは文化だ ブームじゃねぇ

てめぇらがクソだせぇもんにしてんじゃね?

クソダサいラップのCMしない

腐ってもでいたいのが俺のスタイル

一本100万円のラップのCM

俺オファー何本蹴った?

その代わりラッパーってのは

この場所で格好良いバースを蹴んだよ

 

HIPHOPはブームつまり一過性のものじゃなく文化だとし、文化だからダサい文化になるようなことをするなと切り込むT-Pablow。

 

そして「ラップCM」を通して数々のCMに出演している晋平太を批判します。

 

さらに、これはラジオでも言っていたことなのですが、自身がCMのオファーを何本も断ってきたことを語ります。

 

HIPHOPという生き様に人一倍強いこだわりを持つT-Pablowにとって、ブームに乗っかって発足された「ラップCM」という事業や、オファーに応じて出演してしまうラッパーは嫌悪感を抱く対象なのでしょう。

 

言っていることがかなりかっこよく、いい滑り出しです。

 

最後にはさりげなく、「オファーを“蹴る”」と「バースを“蹴る”」というオシャレな言い回しも披露。

 

晋平太

ブームに乗って増えてくれる皆のための文化じゃね?

それ突き放す しかも王様が自分から え?

コマーシャル出てる

コマーシャルレベルのラップ

こまっしゃくれてるけど

困っちゃってんのお前でしょ

 

最初から最後まで全てT-Pablowから出た言葉で韻を踏む晋平太。

 

ネタ感の一切ない完全即興でここまで踏むとは、流石のライミングスキルですね。

 

しかも韻を踏みながらも、しっかりアンサーを返しています。

 

「ブームに乗って増えてくれる皆のための文化じゃね?

HIPHOPはアングラだけで楽しむ文化じゃなく、みんなのための文化だということでしょう。

 

そして、そのみんなにHIPHOPを広めるためにCMにも出ていると読み解くことができます。

 

 

「それ突き放す しかも王様が自分から え?

王様はT-Pablowのことを指しているのでしょう。

 

つまりは、「ブームの火付け役の代表格が自らブームを否定してたら世話ねぇよな!」ということです。

 

T-Pablow

はい確かにHIPHOPを広めることは大事

けど本当に大事なのは広める事よりも広め方

金稼ぐことよりも金の稼ぎ方

武士は食わねど高楊枝

金がねぇんだったら切腹しろ

B-BOYは金ねぇときこそ胸を張る

その後成功に腕伸ばす

 

晋平太のアンサーに対し、かなり的確なアンサーを返しています。

 

ブームを否定しているわけじゃなく、ブームに乗っかってダサい広め方をしていることを否定しているということですね。

 

武士は食わねど高楊枝ということわざから、最後の“胸を張る”と“腕伸ばす”のライミングまでの流れがかなり綺麗でした。

 

個人的にここまではT-Pablowが優勢という印象でした。

 

晋平太

お前が切腹しろ もうちょいビートとセックスしろ

胸を張るワル 遠慮なく言うが 東村山から遥々

お前の自慢聞きに来たわけじゃないの

お前のアルバム売れなきゃおかしい

プラチナムでもミニマムなのに粋がる?

 

T-Pablowの売れ方をDISっているように読み解くことも出来そうですが、どうでしょうか。

 

「お前のアルバム売れなきゃおかしい」

 

これはZeebraにプッシュされていることや、高校生ラップ選手権でミーハーのプロップスを得ているんだから、曲の良し悪しは別として売れて当然と読み解くことが出来そうです。

 

単純に韻のはずみの言葉である可能性もありますが。

 

T-Pablow

アルバム 俺ならしてくぜ この場で活躍

T-Pablowと書いて読み方はYoung cash

つまり若い金だぜ?おめぇと違ぇんだよ

俺はブームを作ってる側なんだよ

絶対に俺はよ 文化を捨てねぇ

HIPHOPって生き方

ラッパーに大事なのは死に方

 

このバースで急に方向転換してしまったのがROUND1の敗因だったように思いました。

 

前半のライミングとフロウが特に蛇足に思えてしまいました。

 

後半の、「俺はお前とは違ってブームに乗ってるんじゃなく、ブームを作っている」というアンサーは良かったのですが、それ故さらに前半の蛇足が際立っている印象です。

 

晋平太の押韻に対抗しようと思ったのかもしれませんが、最後まで内容重視で綺麗な流れで踏めるところは踏むというスタンスの方が、まだ勝機はあったはずです。

 

晋平太

ブームを作ってんだろ?俺と一緒じゃん

ルールを守ってスクールのように

オールドスクールから ゴールを作る

だから俺はずっとここにいる

オールドじゃなくてゴールドスクール

晋平太と書いて晋平太と読む

俺は別名なんか使わないぜ

無駄なバースは歌わないぜ

 

結果

 

ROUND1の結果は4対1で晋平太の勝利。

 

前半は内容やアンサーからT-Pablowの方が優勢に思えましたが、スキル面で言うと終始晋平太が圧倒していましたね。

 

ここら辺は好みが分かれるところかもしれません。

 

 

3rd STAGE(1on1) ROUND2

晋平太

ビートモクソモネェカラキキナ

気を付けな 口の聞き方 ラップの進め方

お前がなんねぇでどうすんだ

みんなの味方 掴む胸ぐら

俺が追い込まれてる

ゆらゆらしても 俺はMother Fucker

クラブがなんだ?部活じゃねぇ

HIPHOP復活させてぇのは俺もだ

 

さて、問題のバースです。

 

このバース中T-Pablowに胸ぐらを掴まれることになります。

 


©tv asahi/フリースタイルダンジョン

 

ここまでがっつり掴まれましたが、晋平太は全く動じずにラップを続けます。

 

流石王者の貫禄といったところでしょうか。

 

 

T-Pablow

HIPHOP復活させてぇ割にはよ

クソダセぇ事しか

てめぇやってねぇんじゃねぇの?

お前できないだろ TOKONA-Xに顔向け

そうだろ?

てめぇどんだけダセぇことやってんだ

クソダセぇから死んじまえよ

てめぇみてぇに俺は絶対

信念曲げねぇんだ

中卒でタトゥーだらけのラッパー

人生賭けてんだ

 

ビートが、TOKONA-Xの“ビートモクソモネェカラキキナ”というリリックと、TOKONA-X所属のILLMARIACHI(イルマリアッチ)の楽曲「Young Gunz」のビートをサンプリングしたDJ RYOWの楽曲、「ビートモクソモネェカラキキナ」であることから、日本語ラップ界のレジェンドで今は亡きTOKONA-Xの名を挙げるT-Pablow。

 

また、9sariとの騒動で言動が二転三転していた晋平太とは違い、自分は絶対に信念を曲げないということを、韻を踏みながら主張します。

 

しかし、ROUND1と比較するとだいぶスキル面が疎かになっている様子。

 

徐々に頭に血が上ってきているのでしょう。

 

晋平太

だせぇ かっけぇ 100年経って

お前がやって?喋ってんの?

TOKONA-Xに顔向け?

お前の下手なラップよりも充分できるぜ

憧れ?Jay-zやBiggie 成りたがり

お前は成り上がりじゃない 成り下がり

成れたらいいね TOKONA-Xの生まれ変わり

 

「TOKONA-Xに顔向け出来る」と、TOKONA-XのXサインをしながら主張します。

 

後半は、必要以上に熱くなってしまっているT-Pablowを、小バカにするような表現でいなします。

 

熱いけど冷静な晋平太と、ただただ熱くなってしまっているだけのT-Pablowが対照的に見えるバースでした。

 

T-Pablow

生まれ変わりになりてぇって言ってねぇんだ

俺は成り上がんだ

てめぇはクソダセぇ以外に何があんだ?

こいつは本当にみたい

フロウも新鮮じゃなきゃ

ラップもほんとクソみたい

あとてめぇから触ってきたんだからな?

おい この野郎 てめぇ後でさらっちまうぞ

このクソガキ

この野郎 しゃらくせぇこと言ってんじゃねぇぞ

ガタガタ抜かすな このアホ

バイブスだけのアホ

 

晋平太

さらっちまうぜ?笑っちまうぜ

お前がクソダセぇ 言われても動かねぇ 嘘じゃねぇ

お前がマイク離して尻込みしてんぜ

また掴んだ これでファウル2

俺のラップ中 何見てる?これで勝負する

お前にラブがあって その胸ぐら掴むラップ

本当にワルの文化だと思って広めるのか?

 

さらにヒートアップするT-Pablowに対し、挑発的な言葉でラップを続けます。

 

そして、再度胸ぐらを掴まれると、今度はそれを利用して“ファウル2”と“ラップ中”でちゃっかりライミング。

 

その度胸と即興性に感服です。

 

T-Pablow

おい てめぇから触ったからやってんだよな

てめぇのこと ぶっ飛ばすのなんて簡単なんだよ

こっちはよ ストリートからステージ上がってやって来てんだよ

てめぇ手加減して こっちだってオタクに頭下げてんだよ

てめぇみてぇな奴によ 街中だって舐められてたらよ

チョーパン一発でぶっこんで終わりなんだよ クソ

分かるか?おめぇB-BOYのビの字もねぇんだよ カス

てめぇ死ねよ 触んじゃねぇぞ

 

いよいよライミングもフロウもままならない程に熱くなってしまうT-Pablow。

 

ラップのスキルこそ置いてきぼりになってしまってはいるものの、「下げたくないけどオタクに頭を下げてる」という、今後が心配になるような本音を吐露しており、個人的には好きなバースでした。

 

ちなみにチョーパンは朝鮮パンチの略で、頭突きのことを指します。

 

 

 

結果

終了直後、モンスタールームのR-指定も思わず「こっわ」と一言。

 

TKda黒ぶちは、まさにビートモクソモネェカラキキナだとツッコミ。

 

そんな緊迫した空気の中行われた判定。

 

結果は3対2で晋平太の勝利に終わりました。

 

審査中もにらみ合いを続ける両者。

 

審査が終わってもまだ納得のいかないT-Pablowは晋平太に詰め寄ります。

 

放送ではカットされていましたが、この後観客の女性がT-Pablowに対し「ダセぇんだよ!」とブーイング。

 

その後T-Pablowはマイクを投げ捨てステージを降りました。

 

このT-Pablowの態度に非難の声も多く上がっています。

 

もちろん良い態度とは言えませんが、T-Pablowは成人しているとはいえまだ21歳ですから、カッとなってしまうと抑えが効かなくなることもあるでしょう。

 

モンスターという大役を務めているためか、常に年齢以上のことを求められているのかもしれません。

 

ちなみにT-Pablowは先にボディタッチしたのは晋平太だと主張していますが、今回の放送のカメラワークでは晋平太がボディタッチしているかどうかは分かりませんでした。

 

ただ、晋平太は普段から割とボディタッチをしている印象がありますが、肩をポンポン叩く程度で、今回もしていたとしてもキレられるような類の触り方ではなかったと思われます。

 

おそらくT-Pablowは雰囲気に飲まれてしまったんでしょうね。

 

個人的な話になるのですが、昔友人と二人でキレる真似をして遊んだことがあります。

 

最初はお互いにキレる“フリ”だったんですが、次第に雲行きが怪しくなり、最後には何の理由もなしに取っ組み合いになっていました。

 

それぐらい場の雰囲気って人間の行動や感情に影響を与えるものなんだと思います。

 

なんせ直前に漢a.k.a.GAMIとの因縁のバトルがあったわけですからね。

 

今回の収録が普段通りの収録で、相手が晋平太じゃなかったらボディタッチぐらいでキレてなかったのではないでしょうか。

 

とはいえ、今回のT-Pablowのラップ、これはこれで良かったと思います。

 

無論、ボディタッチ等はほどほどにしてほしいものですが・・・。

 

 

そして、これはまた別の話になるのですが、何の接点もないT-Pablowがなぜ3番手だったのかが疑問でした。

 

演出的にも漢が最後で3番手がR-指定で良かったように思いました。

 

モンスターの順番には番組側の意向は関わっていないのでしょうか。

 

 

さて、来週は漢の次に因縁(?)のあるR-指定が相手。

 

こちらも非常に楽しみな回ですね。

 

UMB2010ぐらいの名勝負、期待しております。