前回、UMB2010を地上波で再現し、R-指定を見事打ち破った晋平太。

 

今回はいよいよラスボス般若との戦い。

 

果たして晋平太は史上初のダンジョン攻略者となるのか・・・。

 

 

※2文字以上の韻は赤字。今回から完全に踏めていなくても、音で踏めているものは全て赤字にしています。例:“一網打尽”と“いつも同じ”

※文字に起こしてから目視で韻の確認をしていますので、見落としがあるかもしれません。コメントで教えていただければ随時対応いたします。

※コンプラ部分には、打ち消し線を引いています。例:Fuck

 

FINAL STAGE(1on1) ROUND1

般若

おいTOKONA

今からこの小便ハゲに教える勝ち負け

これが喧嘩 殺し合いだったら

俺らの時代なら一発だぜ

HIPHOPじゃねぇ

嘘つき それでもいいよ してくれ美化

嘘 そんなのお前 俺はこの嘘つき見た

 

熱量充分のラスボス般若。

 

ビートが知らざあ言って聞かせやSHOWということもあり、今は亡きレジェンドTOKONA-Xに呼びかけるような入りで会場を沸かせます。

 

1バース目としては平常運転か少し調子が良いぐらいの滑り出しでしょう。

 

最後には漢a.k.a.GAMI戦でのメイントピックだった、“嘘”について再度投げかけます。

 

ちなみにここでいう嘘は晋平太が漢a.k.a.GAMIについた嘘と、般若に対してついた嘘の両方を指しているものです。

 

この二つの嘘については以下の記事で解説していますので、そちらをご覧ください。

 

【晋平太vs漢】フリースタイルダンジョン 2人の因縁の解説あり【神回】

 

晋平太

時代は変わる

TOKONA-Xだって上で見てる

気合は分かる だけども

時代と気合のギアが違う

目指してるもん

あんたは俺の憧れだよ

俺が嘘で小便ハゲでクソったれ?

それでもこの場は動かねぇ

 

嘘に関するトピックに対するアンサーはせず、般若が出した“時代”というワードに言葉を足して7文字踏み。

 

漢a.k.a.GAMIとのバトルに引き続き、やはり嘘に関して具体的なアンサーをするつもりはない様子。

 

不特定多数の事情を知らない視聴者がいる以上、漢も般若も具体的にこういう嘘をついたよね、と詰めることも難しいでしょう。

 

そう考えると晋平太にとってはアンサーを返さないことが、バトルに勝つ上での得策と言えるかもしれませんね。

 

こういったところが晋平太は“バトル”が巧いと言われる所以かもしれません。

 

般若

いや 俺が年下でもお前にはない憧れ

後がねぇとか いつも俺はこれだけとか

そんな言い訳 もう聞きたかねぇ

これを交差してたお前に 「ふざけんな」

何が分かる? 何が歴史?

フリースタイルに縛られな

 

晋平太が般若を自身の憧れと言ったことに対し、同じく憧れで韻を踏みつつアンサー。

 

特筆すべきなのが、その韻の繋がりの綺麗さです。

 

“後がねぇ” “俺はこれだけ”という言葉が確かに晋平太っぽいのです。

 

「俺にはもうフリースタイルしかねぇ!」なんて実際に言ってそうですし、似たようなことを言っているバトルはたくさんあります。

 

かなり的を射ているDISと言えるでしょう。

 

一度はTOKONA-XのXサイン(腕を交差する)に話題を変えますが、最後の「フリースタイルに縛られな」というラインも同様のDIS。

 

「後がねぇ。俺にはフリースタイルしかねぇ」そう言って一生フリースタイルにしがみついてろ、といった感じでしょうか。

 

晋平太

縛ってくれよ ふざけんな?

Everybody put your hands up

歴史が変わるとこが見たい

景色が変わるとこが見たい

その日が近い 俺がどこがふざけんな

俺はそんな汚れた真似してねぇつもりだぜ

俺のマイク温もりだけ

 

般若

へぇ そうなんだ

欲しいのは100万なんだ

俺がやりたいのはワンマンだ

後はライブに全国

UMB KOK 戦極 そんなの知らねぇ

誰の権力?誰の宗教?そんな程度

知らねぇ この雑魚KO

 

相変わらず、固いライミングでしっかり話の筋道も通っているのですが、ここで急に晋平太が100万円をめちゃくちゃ欲しがっているかのような話題になったのが少々不思議でした

 

晋平太の直前のバースでも、そのように解釈できるラインも見つからず。

 

 

晋平太

それでKO その程度?

言わしてくれ 裸の王様

こっから落っこちねぇようにな

 

それとブラでも用意しな

来い来い来い なら言ってやるよ

おいおいおい

一つ言うけどな あんたにな

憧れた俺は今この場所 半泣きだ

 

「裸の王様」という表現で外面と内面を同時にDISする晋平太。

 

般若の仕草から「来い来い来いなら」と前フリするのですが、踏んだ言葉が「おいおいおい」だったのが少し残念でした。

 

同じ単語を繰り返してラップすると、やはり普通の単語に比べて印象に残りやすいもの。

 

その分前フリの段階でどうしても期待値が上がってしまいます。

 

そこで、繰り返した単語のオチとなるようなライムも、同様に単語の繰り返しだと、肩透かしをくらったような感覚を覚えてしまいます

 

結局は分解してみたら二文字踏みでしかないですからね。

 

結果

 

結果は3対2で晋平太が辛勝。

 

両者ともにこれといった決定打がなく、どちらも良いラップをしていただけに票が割れたように思いました。

 

FINAL STAGE(1on1) ROUND2

般若

半泣きだ?俺はあんまりな

せいぜい100万 頑張りな

いやあんたには つうか

越えさせねぇ ここは般若の庭

ヘイ ageHa じゃあ

手上げてみようか

お前はフリースタイルの創価

で、言い分 そっか

 

直前の晋平太のバースから韻を踏み繋ぎます。

 

「せいぜい100万 頑張りな」というラインにMONSTER VISIONの「100万ぐれえでどうこう言ってんじゃねえぞ」というラインが見えました。

 

成功者からしたらたかが100万円。

 

挑戦者からしたらされど100万円ですね。

 

 

このバースの最後で創価(創価学会)というワードを出してしまうのですが、これが悪手に・・・。

 

晋平太

そうか…ガッカリ…

般若のスキルも妙なハッタリ?

入ったよあんたの庭

見下すなよな あんまりな

100万円も欲しいよ

100万年後なくなんねぇもん

作りてぇんだろ

それを教えてくれたのあんたあんまりだ

 

 

般若が出した“創価”というワード。

 

これは“創価学会”の略称なのですが、これに晋平太が“そうか…ガッカリ…”と“妙なハッタリ”で踏み返します。

 

これが実は般若の「関係あんの?」という楽曲のサンプリングなんです。

 

何かに入る…そうか…ガッカリ…関係あんの?…そうか…ガッカリ
最近多い妙なハッタリ ストレートじゃねぇそんなんばっか

引用:「関係あんの?」/ドクタートーキョー/般若

 

般若が創価というワードを出したのは7小節目の最後ですから、考える時間はほとんどなかった上でこの返し。

 

フリースタイルに愛されたというだけあって流石の頭の回転速度ですね。

 

また、ROUND1から一貫して般若に対するリスペクトを示していることも、このサンプリングのエッセンスとなっているように感じます。

 

般若

 

HIPHOPを残すとか?

つうか審査員 つうか現役

どっちなの つうか誰が天敵

お前に速攻病院 点滴

B-BOY PARKとか知らねぇな

つうか ちっこいわ

T-Pablowも殴りそう

やれよボディタッチ

しろよ誤認ジャッジ

 

ここにきて“ボディタッチ”と“誤認ジャッジ”の独自性の高いライミングを披露する般若。

 

やはり般若も漢a.k.a.GAMIのバトルの審査には納得していないのでしょう。

 

晋平太

 

殴りそう

サービス業でもナルシスト

ビビッて俺泣きそう

あんまり脅さないでくれる?

でも汚さない 汚してない

殴りたきゃ殴れ その後

破りたきゃ破れ

まぐれでも気まぐれじゃないってこと

教えてやるぜ

 

このバースからより一層ライミングに力が入りだした印象。

 

細かい韻を多用し、子音踏みをはさむことで、聴き心地のいいラップをしています。

 

般若

 

ぶっ飛ばす前にラップで吹っ飛ばす

俺のバース そんなもんだぜ

頑張りな

三半規管にぶち抜く 魂のこれが勝負

俺はそんな感じだぜ

これが上手なフルコース

ラップなんてこんなもんだろ?

お前女か?

何女々しいことさっきから言ってんだよ

涙?そうか じゃあ持ってくよ墓場

そんだけだ 俺の本名は 嘉穂 武田

 

バイブスのギアが上がり、少し涙目になっているようにも見えます。

 

やはり今までのチャレンジャーと異なり、自身も関わりのある相手ですから、この一戦にかける思いも変わってくるのでしょう。

 

熱いだけじゃなくしっかりライミングもしており、最後に自身の本名をシャウトしたのが、熱量と相まって自分という存在を誇示しているように聴こえました。

 

晋平太

 

女々しい女々しい それでも別に

親が命名してくれた晋平太

胸張ってレぺゼンし

それだからMC それが俺の決意

テクニック以上の血をお前の胸に

常に嘉穂 俺は晋平

これが俺の運命

媚びは売んねぇ お前の正面

分かんだろ?俺の正念場なんだよ

俺は今日は挑戦者なんだよ

 

般若の熱量に呼応してギアを上げる晋平太。

 

さらに般若を上回る量のライミング。

 

そして般若の「女々しい」というDISに対し、“命名し”で踏み繋ぎ、般若と同様に本名を出すという完璧な流れでアンサー。

 

即興とは思えませんね。

 

 

結果

結果はなんとクリティカルで晋平太の勝利。

 

割れてもおかしくないバトルでしたが、技術面だけで言ったらやはり晋平太が圧倒していた印象です。

 

とくに、サンプリングと本名のアンサーは圧巻の一言です。

 

今まで勝ち上がってきた勢い等も考えると、クリティカルになってしまっても仕方ないかなと感じましたが、やはりこの結果にはモンスタールームのほか、当の般若や晋平太も驚いた様子。

 

是非とももう一戦観たかったというのが正直なところですが、何はともあれ晋平太さんおめでとうございます。

 

 

さて、番組の最後に般若から重大発表がありました。

 

それは以前から噂になっていた、モンスターの解散についてで、これは事実でした。

 

新モンスターについてのネタバレは控えさせていただきますが、どうしても気になる方は検索すればすぐに出てきますので、自己責任でご覧ください。

 

次回放送は8月。

 

新体制となるフリースタイルダンジョンにまだまだ目が離せませんね。