第7回バトルMC紹介は新世代きってのフロウ巧者NoZu!!

 

第11回高校生ラップ選手権、活躍間違いなしのダークホースです。

 

音源→バトルの異端児

現在の若手のHIPHOPシーンはバトルで名前を売ってから、音源制作に注力するという流れになりつつあります。

(もしくは同時進行)

 

有名どころではT-Pablow(2WIN)やLick-Gなどがその代表的な存在です。

 

バトルの競技としての面白さや、流行により裾野が広がったことで、それはごく自然なことと言えるでしょう。

 

そんな最近の流れに逆らい音源制作から始め、その後バトルシーンで頭角を現したのがNoZuです。

 

一昔前まではNoZuのような流れが通常でしたが、現在のシーンでは異端と言えるでしょう。

 

音源制作から始めたというだけあって、その音源のレベルはかなりのもので、彼のことを知らなければ19歳が作った音源とは気付けないほどです。

 

NoZuの音源を聴く

 

「かっこいい」バトル

歴史的MCバトルの大流行により、MCバトルはどんどん競技としての性質が強くなってきています。

 

どれだけアンサー出来るか。

 

どれだけ韻が踏めるか。

 

その韻は独自性があるものなのか。

 

などなど、もともと抽象的だったものが、徐々に明確に採点基準のあるものになりつつあります。

 

NoZuのバトルスタイルは、こういった❝競技としてのMCバトル❞を真っ向から否定するかのようなものです。

 

「かっこよければそれでいい」と言わんばかりに、自分の中のHIPHOPを貫き通すスタイルを見ると、「MCバトルとは本来こうあるべきなのでは」と思わずにはいられません。

 

ライム、フロウ、ステージパフォーマンス、言葉選びの全てが彼の中のHIPHOPを体現しています。

 

バトルの強さより、HIPHOP的にかっこいいのかどうか。

 

それが重要なのだと改めて認識させられるMCの一人と言えます。

 

 

高校生ラップ選手権の過去の出場者で言うと、第8回の優勝者LEON a.k.a 獅子と同じタイプかもしれません。

 

音源で培われた異次元フロウ

NoZuを語る上で絶対に欠かせないのがフロウです。

 

バトルなのに何度も聴きたくなってしまうフロウは、先に音源制作に注力していたからこそ出せるものでしょう。

 

例えば、バトル中に使用したフロウをそっくりそのまま音源として組み込んだら、それは間違いなく聴きがたいものになってしまいます。

 

しかしNoZuの場合それが可能なんじゃないかと思えるほどのフロウなんです。

 

彼のバトル中のバースを集めて、トラップミュージックに乗せたらそれで音源が一つでき上がってしまうかもしれません。

 

音源のフロウをそのままバトルに落とし込んでいると言っても過言ではないでしょう。

 

 

フロウを引き立てるハスキーボイス

トラップミュージックには重低音が欠かせません。

 

NoZuのフロウにも、彼自身のハスキーボイスが重低音のようにぴったりマッチしています。

 

また、最近のバトルMCは目先のスキルばかりを追い求めてしまい、発声という基礎中の基礎が出来ていなかったりするのですが、そこは音源制作に力を入れているだけあってしっかりしています。

 

自分の声の魅せ方を理解しているのが分かります。

 

バトル向きではない

MCバトルの競技化について先述しましたが、NoZuのようなスタイルはどうしても勝ち辛いのが現状です。

 

今後のバトルMCがどうなるかは神のみぞ知るところですが、しばらく厳しい戦いを強いられることは間違いないでしょう。

 

惜しいところまでは行くけど負けてしまう。

 

いわゆる名勝負請負人と呼ばれることになってしまうかもしれません。

 

特に審査員制度を採用しているMCバトルでは優勝は難しいでしょう。

 

おしまい

第11回高校生ラップ選手権での優勝は難しいかもしれませんが、大きな爪痕を残すことは間違いありません。

 

是非注目してみてください。