8月17日(木)千葉県は幕張メッセにて開催された『第12回高校生RAP選手権』。

 

2012年に発足されてから早5年、12回目となった今大会は会場に足を運んだから「過去最高レベルの面白さ」と評されている。

 

実際に「過去最高レベルの面白さ」という評価を象徴するかのように史上初の出来事が二つも起こっている。

 

一つは再延長。

 

Bブロック第二試合のRed eye対TERUのバトルで白熱した戦いが繰り広げられ延長戦にもつれ込み、延長戦でも互いに一歩も譲らないベストパフォーマンスを披露した。

結果勝負は決することなく再延長にまでもつれ込んだ。

 

もう一つはフィメールラッパーのベスト4という好成績である。

 

初出場のフィメールラッパーCESIA(セシア)が、前日の抽選会にて自ら指名した同じくフィメールラッパーのKIKI相手に一回戦で5対0の票数を叩きだし快勝。

 

二回戦ではあのMOGURAを下したよんろくと戦い見事勝利を収め、準決勝にまで駒を進めた。

 

準決勝では準優勝のG-HOPEに惜敗してしまうも、結果的にフィメールラッパーのベスト4という同大会史上初の快挙を成し遂げたのである。

 

そんな快挙を若干15歳という若さで成し遂げたCESIAとは一体どんなラッパーなのか、彼女の素顔に迫るべくインタビューを行った。

 

 

狙っていたのはあくまで優勝

──改めまして、フィメールラッパー初のベスト4という、高校生ラップ選手権史上初の功績、おめでとうございます。

今の率直な気持ちをお聞かせください。

 

CESIA ありがとうございます。

 

嬉しい気持ちではありますが私が狙っていたのはてっぺんなので、大会史上初のベスト4を取ったことは嬉しいことですが、まだ満足いかないという部分、心残りが結構あります。

 

──「ベスト4おめでとう」 と言われると嬉しい反面少し複雑な気持ちになる、と。

 

CESIA そういうことです。

 

みんな私がここで満足してると思ったら大間違いだぞっていいたくなりますね(笑)

 

学校を辞めてまでHIPHOPに懸ける思い

──今回、初出場のMCが11人と過去最多になりましたが、気になっていたMCや戦いたかったMCはいらっしゃいますか?

 

CESIA 11人の中だったらRed eyeくんが1番気になりましたね。

 

やってみたかった人ってのは特にいませんね。

 

──個人的に、出場MCの紹介VTRの「今までの飾りみてぇなフィメールラッパーとは違う」という挑発的なシャウトがとても印象的でした。

やはりフィメールラッパーは母数が少ない分、より個性を重視されるため、“他のフィメールとは違う何か”がそれぞれの大きなアイデンティティーとなると思うのですが、具体的にCESIAさんは自身が他のフィメールとはどういった点で異なっていると思いますか?

 

CESIA みんな十人十色でそれぞれ色は違うと思うんですが、私はそもそも他の子とは色の濃さとキャンパスの厚さが断然違いますね。

 

いままで見てきたフィメールラッパーの子たちは、過去に色々あっても今現在高校に通っていたり、私は中学受験家系でしたがその学校さえも辞めてペンを捨ててまでマイクを握りました。

 

その覚悟が他とは違うと思いますね。

 

──HIPHOPに懸ける情熱から違うということですね。

抽選会で同じくフィメールのKIKIさんを指名していましたが、あれにはどういった意図があったのでしょうか。

 

CESIA 「フィメール倒すくらい私は簡単だよ」ってことを軽くみんなに教えてあげよっかなくらいのノリで指名しましたね(笑)

 

──どこまでも挑発的ですね(笑)

今回は惜しくもベスト4で準優勝のG-HOPEさんに敗れてしまいましたが、G-HOPEさんと戦った際の手応えはどうでしたか?

 

CESIA ホープは元から仲良くて少しやりづらさがありましたね…。

 

スキルもあるし戦い方が正直わからなかったといった面もあって…。

 

もちろん負ける気はなかったですが、やっぱりいざやってみると「あーやっぱうまいな」って。

 

だから「もう楽しんじゃえ」って思って、清々しい気持ちで決勝に送ってやりました(笑)

 

今回はサービスですけど13回に出るならなんとなく感覚掴んだんで、一回戦から潰しにいこうかなって思ってます(笑)

 

──それは13回への出場宣言と捉えてよろしいのでしょうか?(笑)

 

CESIA 出場するどころか優勝狙いにいってますね(笑)

 

──頼もしいですね(笑)

今大会もそうなのですが、大会前に何か特別な準備のようなものはしていますか?

また、今大会の結果を受けて次回大会までに何かする予定はありますか?

 

CESIA 今大会前は特に何もせず、いつも通りやってましたね。

 

特別なことしてもいつかボロはでますし、自分の実力を信じてるので特別なことはするまでもないと思ってます。

 

次回大会までにすることと言えば音源制作に力を入れることくらいですね(笑)

 

大会に向けては特に…って感じです。

 

──音源楽しみにさせていただきます。

最後に、現在のシーンのフィメールラッパーの立場についてはどうお考えですか?

 

CESIA フィメールは本気でやっててかっこいい人まで、いまだに浮きがちで変なレッテルが貼られたり、フィメールというだけで非難されてしまうことが多いなって印象ですね。

 

これからの活動を通して、フィメールラッパーという存在そのものを快く受け入れてくれる環境に変えていければと思ってます。