シーンの第一線で活躍するネットラッパー達

 

今回はネットラップ出身で、かつシーンの第一線で活躍するラッパーに焦点を当ててご紹介!

 

ネットで研究に研究を重ね培ったスキルは、

 

“ストリートを知らない”

 

という彼らのウィークポイントを帳消しにするほど。

 

シーンを語る上でもはや彼らの存在を無視することは不可能でしょう。

 

ネットラップとは?ネットラッパーとは?

 

※ この話は非常に長くなります故、MCの紹介だけ読みたい方は上の目次から飛んでください

 

そもそもネットラップ、ネットラッパーとは一体なんなのか。

 

単純な語感で言うとネットに上げるラップ、ネットにラップを上げる人でしょうか?

 

しかしそれをネットラップと定義すると、日本を含め世界で活動するラッパーのほとんど全員がネットラッパーということになります。

 

ネットラップの定義は非常に曖昧で、一概にコレというのは難しく議論を煮詰めたら最後は哲学の話になりそうです。

 

 

ネットラップの中で最も盛り上がったのがニコラップです。

 

これは定義が簡単で、ニコニコ動画というプラットフォームに投稿されたラップです。

 

アニソンのラップアレンジなのか

ボカロのラップアレンジなのか

フリーのトラックを借りてラップしたのか

そんなのは関係なく、ニコ動に上がっていたらそれは全てニコラップです。

 

ネットラッパーのほとんどがこのニコラップシーンを通過しています。

 

ではニコラップを通過したネットラッパー達は今もなお同じシーンで活動しているのでしょうか?

 

それは違います。

 

本来のHIPHOPシーンに活動場所を移したラッパーもいれば、

(jinmenusagi、電波少女、Raq、NIHA‐C等)

 

ニコラップの延長で活動を続けるラッパーもいますし、

(らっぷびと、MAXBET等)

 

中には別のシーンに活動場所を移した方もいます。

(ぼくのりりっくのぼうよみ、DAOKO等)

 

このようにネットラッパーと一言で言ってもそれぞれの目指す場所は違うのです。

 

そして本来のHIPHOPシーンに活動場所を移したラッパーは、ストリート出身のラッパーと何ら変わりありません

 

自己表現の場として選択したのが現場だったのか、ネットだったのか。

現場で火が付き始めたのか、ネットで火が付き始めたのか。

 

たったそれだけの違いしかないのです

 

しかしストリート育ちのB-BOY達から見たネットラップは、全て一緒くたにされ、あまりいいイメージを持たれていませんでした。

 

“アニソンやボカロをラップ風(笑)にREMIXしてる人たち”

 

“ストリートを知らない、趣味でラップをしてるオタク”

 

こんな感じでしょうか。

 

しかし、これも少し前までの話

 

今ほとんどの人が”ネット出身のラッパー”に理解を示していますし、ネット出身のラッパーが作り上げたシーンと現場が作り上げたシーンは融合されつつあります。

 

それでは、前書きが非常に長くなりましたが、今回はそんな”ネット出身のラッパー”の中でも第一線で活躍する、シーン融合の立役者となったMC達をご紹介いたします。

最先端&最速 『jinmenusagi』

 

たまたまAkonのPVをテレビで観たことがきっかけでラップを始める。

 

ネットに上げていた音源が2012年にLOW HIGH WHO?のParanelの目に留まりデビュー。

 

以降、異例の速さで音源をリリースし続け、異例の速さで成長を続ける。

 

4thアルバム「LXVE 業放草(ごうほうはーぶ)」をリリース後、LOW HIGH WHO?を脱退し、自身のレーベルであるインディペンデント業放つを設立。

 

独立後もその速さは衰えず、前作「ジメサギ」から約1年、ファン待望の「ANTHOLOGY(ベストアルバム)」と新作EP「はやいEP」を2016年12月14日に同日リリース。

 

日本各地の同業者やヘッズから高い評価を集める。

 

時事ネタやネットスラングを独自の日本語観でリリックに起こしスピットするスタイルは、一度聴けば喰らいに喰らうこと間違いなし!!

 

 

また、現在のHIPHOPのメインストリームで流行しているのはBPMの遅い曲ですが、ネット出身ラッパーの一つの特徴でもあるテクニカルな早口が非常にマッチしています。

 

 

ちなみに本人は日本語ラップのシーンに貢献するつもりは一切なく、jinmenusagiのシーンを作り上げることが目標だそうです。

 

突き抜けていますねw

 

  

 

聴きやすい猛毒『ハシシ (電波少女)』

 

自身の楽曲を“聴きやすい猛毒”と称するハシシは1DJ1MCで活動する、次世代のヒップホップ・クルー『電波少女(でんぱがーる)』のMC。

 

電波少女は発足から何度かのメンバー入れ替えを経て、ハシシとFUNKY髭HANK、さらにハシシの地元の友人であるnicecreamをDJ兼パフォーマーとして迎え入れ2MC1DJで、2013年に1stAlbum「BIOS」をリリース。

 

予約開始初日で1000枚完売し、計2500枚を超えるセールスを記録した。

 

廃盤となったこの「BIOS」は現在2万円以上のプレミア価格で取引される。

 

その後仲違いにより2014年5月にFUNKY髭HANKが脱退する。

(FUNKY髭HANKは後に同じくネット出身ラッパーであるフォレスト55と”デスパンダ”を結成 →2017年2月25日をもって解散)

 

2016年にリリースしたEP「パラノイア」は、オリコンチャート10位にランクインし、iTunes ヒップホップ/ラップチャート1位を記録した。

 

また、2016年11月から「電波少女的ヒッチハイク」と題しヒッチハイク・路上ライブの旅を行い、全ミッションを成功させて、2017年より”アリオラジャパン”からのメジャーデビューが決定。

 

 

ハシシの作るリリックはそのほとんどがネガティブで、本来であれば聴いているだけで鬱になりそうなものなんですが、

 

キャッチ―なメロディアスラップがいい調和剤となっているためすんなり耳に入ってきます。

 

また、よくあるキャッチ―を売りにしてレベルを落としているラップとは違い、ネット出身ラッパー持前のスキルは健在で、HIPHOPを知らない人にも、HIPHOPにどっぷり浸かった人にもおススメ!!

 

1stAlbum「BIOS」収録曲「Munchii Bear Cookiis」

※ピンクの髪がハシシ(当時は武富士アコム名義)

 

2nd Album「WHO」収録曲「Earphone feat.Jinmenusagi」

 

ハシシとjinmenusagiはネット時代からの盟友。

 

お互い頻繁に客演し合っています。

 

 

番外編 J-POPシーンで活躍する弱冠18歳の天才『ぼくのりりっくのぼうよみ』

 

ぼくのりりっくのぼうよみ、通称ぼくりりは前述のjinmenusagiやハシシの後輩にあたります。

 

ニコラップで活動していた彼ですが、元々HIPHOPに興味があったわけではなく、誘われて始めたのがきっかけみたいです。

 

ニコラップシーンで一躍人気となった彼はその後、10代限定のオーディションイベント閃光ライオット2014にて見事ファイナリストにまで残り、音楽業界から一躍注目を集めます。

 

そして自身の初のアルバムとなる「hollow world」がiTunes 総合ランキングで4位を記録するなど、輝かしい実績を積み上げ、2017年3月に全国上映された映画「3月のライオン」の主題歌に選ばれるなど、その勢いはとどまることを知りません!

 

名だたるアーティストが彼を天才と称する理由を知るには、彼の曲を聴くのが一番でしょう。

 

 

 

中の人の独り言

実はB速の中の人も電波少女の廃盤「BIOS」をリアルタイムで購入した口なのですが・・・

 

 

この通り、ジャケットを失くしてしまい100均ケース保管になっていますw

 

これでは売れませんね

 

 

さらに「BIOS」の前にリリースされたEP「ボウガイデンパ」に至っては、裸保管という暴挙に。

 

盤の保管はしっかりしましょう。